2021/1/11 ふくの鳥
今日が誕生日です。
誕生日を祝う店はいつも「てしごとや ふくの鳥 神田店」と決めている。ここはもう長い付き合いがありますのでね。
ということで予約してお邪魔しました。一人で。くぅ。
まずは燗酒のメニューから……まぁここ燗酒でも二十種類くらい並べてるんですが。その中でも今日は面白いのがありまして。
竹鶴 純米おりがらみと、ダルマ正宗 甘口純米のブレンド。当然ブレンドは店でやってます。こんなこと他の店じゃまず見られないと思う。
竹鶴が味噌汁みたいな風味をしてるんですが、とびきり燗付けるとほんとに味噌汁みたい。でもアルコール感がぐんっと押してきて。すごいのですよ。
お通しはわさび菜と山芋のお浸し。このお店ほんとお通し凝ってて、力を入れたものを出してくれるのですよね。山芋のシャキシャキして粘り気ある感じと、わさび菜のツンと辛い風味がよくマッチする。
まずはポテトサラダ。ふくの鳥のポテトサラダは人参、タマネギ、キュウリに加えて鳥のそぼろ肉が入ってくる。醤油ベースの味付けになっていて、これが日本酒によく合うんですよ。
このポテトサラダを食べてもふりーとは「ポテトサラダって美味しいんだ!」と気付いた。
築地の豆腐の名店、杉寅さんの寄せ豆腐。ここのお豆腐超美味しいんだ。豆乳の味がすごくする。
二杯目から冷やで行きます。金シャリ 純米大吟醸。丹波産ササニシキ100%。飯米にこだわってお酒を醸している蔵だそうな。重湯を飲んでるのかな?というくらいに米の旨味と香りが出る。純米大吟醸だけど吟醸香あまりしない。
今日は120mlグラスで頂いているのでちょっと展開早めで。三杯目、黄金澤 純米大吟醸 斧琴菊。これも純米大吟醸ですが、先の金シャリとはかなり風合い違います。こちらはほんとにスッキリ、淡くキリリとした味わい。すごくシュッとしてます。
辰泉 ブラックボトル。シュッとして綺麗ですが味が強いですね、米の味が強い。ぐっと辛味が来る酒です。
隣のお客さんが飲まれてて気になったので飲んでみた。
ここから怒涛の串焼き五本。おまかせで頼んだので順々にいい具合で出てきます。背肝タレ、せせり塩、ハツ塩、合鴨タレ、絹ごしつくねわさび塩。ここも焼き鳥屋だから串物は本気なんですが、本気度合いが凄まじい。一度に五本全部出さずに順々に出して、それぞれの最上の状態で出してくるのですよ。最高。
五杯目いっちゃいますよ、まんさくの花 巡米70 朝日 R1BY。飯米の朝日を使って醸したお酒です。まんさくの花って結構挑戦的で、違った酒米を同じ条件で醸して作ったお酒を、月ごとに出しているのだ。これはすごくキリリとした、辛味の強いお酒になっている。
卵黄の味噌漬け。もふりーとはこれが日本酒の最強のアテだと信じて疑わない。一週間は出汁味噌に漬けているであろうこの半透明な色合い。そしてまったり濃厚でゼリーのような食感。これだけ手間がかかっているのに380円という……信じられない。コスパお化け。
七杯目行ってラスト。榮光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 2018。無濾過生原酒とは思えないほど角がなくまろやか、そして甘い。超甘い。信じられない。2020に出たやつとの同じスペックでの飲み比べもやってみたかったなぁ、全然違う酒だったらしい。
白玉串タレ。これがもう半端じゃなく美味い。うずらの卵を煮卵にして串焼きにしてるんですが、中とろっとして外ちゃんと火が通っててもうとんでもなく美味いの。2020年に食べたおつまみの中で三本の指に入る美味さ。神。
鶏スープ茶漬け。ふくの鳥の鶏スープめっちゃ美味しいんですよ。濃厚だけどサラリといけちゃう。そして鶏の旨味で喉が覆い尽くされる。美味い。
いやぁ、やはり誕生日になるとここに来たくなりますね、間違いなく満足させてくれるから。
今後は状況によって営業時間を変えたりするそうですが、長続きしてもらいたいところです。
ということで今日はここまで。
2021/1/10 久米川漁港
昨日は休肝日にしたので、今日は飲みますよ。推し店の応援継続中なのです。
今日は地元の「久米川漁港」さんにお邪魔します。今日は寒いから熱燗貰いたい気分。
ここも日本酒結構揃えていてくれるんですよねー、種類豊富だし、燗付けの技術が確かなので信頼しています。
ということで熱燗から。まずは最安値の千寿舞からいただきます。一合380円という安いお酒ながら、結構飲ませてくれるのです。
安い系の居酒屋でやるみたいな、レンジ加熱はしないで湯煎で燗付けしてくれるから、ここでは安心して熱燗が飲めます。
お通しは白身魚のフライ。衣が麺みたいな細いやつですね。食感が面白い。
もつ煮。おや、ごぼうが結構分厚く切られていますね。そのごぼうが抵抗なく噛み切れる。よく煮込まれているようだ。根菜にもつに豆腐。具だくさん。
キャベツ。安いメニューなんですがキャベツが結構盛られて出てくるんですよ。これ一品で日本酒一合半は行けちゃう。
二杯目も熱燗で。勘兵衛 本醸造。角の立つアルコール感ですね。ハードな印象。香りにひね味があるあたりはやっぱり本醸造だなと思います。
キャベツでほとんど二杯目はやりきって、三杯目。きりんざん 吟醸 ブラックボトル。穏やかな香味が口の中で広がり、アルコール感は穏やか。冷やでやっていることもあり、二杯目に比べたらだいぶ静かに飲めちゃいますね。
そろそろ上がりにしよう、と角ハイボール。おみくじにしようとしたら、現在通常サイズのハイボールを200円で出すフェアをされているんだとか。あら、頑張ってらっしゃる。
頑張ってらっしゃるのでもう一杯おかわりしました。
ということで今日はこの辺で。
我が地元久米川には、大事にしたいお店があちこちあって困りますねほんとに。
あまり閉店にはならないでほしいし、したくないなぁ。
2021/1/8 魚武
飲食業界に勤める友人と話していた時に「仕入れのために卸売市場に行ったけど人がほとんど居ない」と話が出まして。
そうですよね、緊急事態宣言が出て飲食店は営業時間を短縮、お客の入りが見込めない中で仕入れても損失が出てしまうわけで。そうしたら仕入れをしない、控えるとなるのも道理です。
そうなったら卸売市場に店を出す卸業者がつらい。店を畳まないといけないかもしれない。しかし一般消費者の我々は卸売市場に入れない。
じゃあもう飲食店に行って卸業者から購入した食材を食べて支援するしかないじゃないですか、出来ること。
ということで今日も一人飲みなのです。全てはこの大変な時にも頑張っている飲食店と、飲食店の後ろにいる卸業者のため。
今日は地元の「魚武」さんでお夕飯。
一杯目の日本酒は屋守 純米吟醸 無調整生。大好きな屋守の通年バージョンの純米吟醸です。華やかで爽やか、抜けがいい吟醸香と穏やかなアルコール感。甘さもしっかり感じられるのが最高です。
今日のお通しは根菜と厚揚げ、アサリと海老の炊き合わせ。出汁がいい具合に染みてて、固くなりすぎずかつ柔らかな炊き具合。絶妙です。
きゅうりの浅漬け。結構漬物感の強い浅漬けですね、味の主張が強い。でも熟れてなくて、シャッキリとした歯ごたえです。いい塩梅。
厚揚げ。炭火で焼かれているので表面パリッパリ。むしろサクッとするくらいに表面しっかりしてます。中の豆腐はどうかというと、密度が高くとてもしっかりしてる。それでいてぷるっぷる。豆乳の味も濃くて美味しい。
二杯目のグラスは千徳 無濾過純米。あら、無骨なラベル。こういう飾り気のないラベルも味があっていいですね。香りが特徴的で、焦がしたカラメルみたいなニュアンス。味わいも甘さと苦さが同居してて独特な感じです。
出汁巻き玉子。出汁でひたひた、とまではいきませんが、皿の上に出汁がいい具合に広がった佇まい。表面がツヤツヤしてますね。卵の味が強く、甘さ控えめながらどっしりした味わいです。美味しい。
千徳を飲み終わった頃合いで店長さんに「新政の新年純米しぼりたてが入荷していますがいかがですか?」と聞かれまして。見ましたらメニューに載っていない隠し酒、しかも元日出荷のレアなやつ。わーいありがてえ。
舌の先にチリチリと感じるガス感と、爽やかな甘さ、ふわりと広がる清涼感ある香りが印象的です。後味の旨味はじんわり残る。サイダーみたいだなって思いました。
四杯目、というところでラストオーダーの時間が。なら残りは徳利で貰いましょう。ゆきの美人 純米吟醸 山田錦。果実味を感じる吟醸香です。味わいも甘酸っぱく瑞々しい。サクランボを連想しますね、秋田だからってわけじゃないですけど。
上がりの品にご飯ものを頂くのも考えましたが、この店にはお気に入りのメニューがありまして。それがこの、餅とチーズの春巻き天。
大葉で包んだクリームチーズと細長く切った餅を、春巻の皮で包んで揚げた一品です。これが重たすぎずしかしお腹に溜まり、かつ舌には軽やかで美味しいんだ。
というところで今日はここまで。
飲食店を直接支援するだけでなく、その先にある卸業者の支援もすることを考えて、飲食していきたいなと思う日でした。
頑張ってこの危機を、皆で生きて乗り切りたいところですね。
2021/1/6 DenjiN
緊急事態宣言が近付いていて、飲食店への打撃は大きいだろうなぁという昨今。
推し店を応援したい気持ちを込めて、今日は「DenjiN」さんにお邪魔しました。
今日は珍しく他にお客さんの姿はなく。もふりーと一人だけというなかなかに得難い状況です。もうちょいカウンターの奥座ってもよかったかな。
一杯目の日本酒は町田酒造 特別純米55。梨やリンゴのような青っぽい香があります。爽やかでスッキリとして飲みやすい
今日のお通しは……んーと、これはローストビーフかしら?ローストビーフにゆず味噌がかかって、その下には炊いたネギが。
しかしネギの温かみがありがたく、ゆず味噌の清涼感がすっとする。ローストビーフの味わいも美味い。
おばんざい4種盛りで始めます。切り干し大根のラペが左下に、右下で南瓜のトマト煮ボロネーゼ風、右上に来てセロリのポン酢漬け しらすがけ、左上でブロッコリーのおひたし。
どれも実に美味いのです。このおばんざいが美味しくてこの店に来ているようなもん。
おばんざいで日本酒一合終わったので次の酒。開運 無濾過純米。こいつで運気を上げていければと。こんな状況ですしね。
香水のような華やかな香がある。なんだろう、紫色の花の香り。自分、今日香水付けてきたっけ?と思うくらいの香りが指につく。
本日のポテトサラダ。今日はコンビーフとクリームチーズ、シンプルですね。まろやかな脂が美味い。
ししゃものフリット&チップス。ビールを混ぜた衣で揚げられているので、衣はサクサクのカリッカリ。この揚げ物の妙よ。
冷えても美味しいのでDenjiNさんの揚げ物は具合がいい。
今日はこの辺にしておきましょうか。
店員さんと結構濃密な話も出来たので、貴重な機会が得られました。ええ。
ということで今日はこの辺でー。
2021/1/5 蔵馬
新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
年末年始は家に籠もって、ゲームしたり小説書いたりしてました。
昨日は年末年始しこたま飲んだので休肝日、今日から外飲み再開です。
ということで昨年末なかなか行けなかった「蔵馬」さんで飲み始め。ここのお店、日本酒たくさん置いててお気に入りです。
まずは鳳凰美田 純米大吟醸 碧判から。鳳凰美田の中でも碧判大好きなんですよ、香りが澄んでて味もキューッと引き締まってて。美味しい。
お通しは……あら、イカの塩辛。あまり好きではないやつだ。でも醤辛とのことで、塩辛にある生臭さは抑えられている感じ。
冷やしトマト。ぶ厚めに切られていてトマトの味がよく分かります。味の濃くていいトマトだ。これに塩があればなー。
生湯葉刺し。もふりーと、湯葉大好きなんですよ。豆腐製品は全般的に好きかも。ここは安定して湯葉を出してくれるのでよい。
チャーシューエッグ。これを食べるためにこの店に来ている部分は確かにある。この、チャーシューをタレで焼いて卵を割り落として一緒に焼く、見るからにそのまんまな料理が、地味に美味しくてハマるのだ。
二杯目、鍋島 純米吟醸 五百万石。ほんのり辛く、かつじんわり渋い。ふわりと香りが口の中で広がり、趣深いお酒。
で、一合頼んだら「あとグラス一杯分も無かったんで差し上げます」と残り僅かな分をいただいた。えぇーいいんですかぁー?(*´ω`*)
ということで今日はここまで。
また東京などに緊急事態宣言が出るそうで、飲食店に営業時間短縮要請が出るそうですが、その中でもなるべく推し店を応援していきたいです。
2020/12/29 酒洛
また酒洛さん行ったのかですって?返す言葉もない。
ということで年内最終営業日の酒洛さんに、飲み納めに伺いました。さすが年内最終営業日、店内は満席状態。
複数人で楽しんでらっしゃる方も散見されて、皆さんこのお店が好きなんだなぁと。もふりーともその一人ですけどね。
ということで始めていきましょう。まずはお刺身4種盛り。今日配信、今日一日だけ限定のクーポン利用の品です。
左からスズキ、クロソイ、アオヤガラ、キハタ。うーん、どのお魚も味が濃くて脂のりのり。
一杯目の日本酒は写楽 純米を。今日まで使えるファーストドリンク無料クーポンを使用します。やはり華やかで綺麗なお酒ですね。安定して美味い。
きゅうりの一本漬け、ここの一本漬けは浸かり方浅くて、普通のきゅうりと同じようにポリポリ食べれます。漬物の嫌味がない。なので毎回頼んでます。
手作り豆腐の冷奴。えっもふりーと昨日も豆腐食べてただろって?いいんですよ大豆製品は体にいいんですから。
添え物が醤油でなくて塩なのが分かってますよね。絹さんのお豆腐よりキメは粗いけど、舌の上でとろけて解けるタイプのお豆腐。
おつまみ揚餃子。ネギたっぷりのタレで食べます。
揚餃子って自分で作ろうとすると面倒なんですよねぇ。居酒屋で気軽に食べられるのは有り難い。そしてこいつがカラリと揚がっていて、重たくないのでいいのです。
二杯目の酒は銀盤 純米大吟醸50で。先日スタンプカードが一杯になったので、それを使って無料にします。
ここのスタンプカードはなんと、埋まったら日本酒メニューの表面29種類が一升分、つまり一合が10杯分無料になるという破格の内容。さらに富くじによるおつまみサービスが2品付きます。六ヶ月間という期限はありますが、還元率が半端ではない。
いかんな、今日お酒にお金かけてないな、と思ったので、三杯目は普通にいきます。
久保田 純米大吟醸。ははーん、萬壽が来るんだな、と構えてたら持ってこられたのは四合瓶。萬壽じゃ……ない、だと……!?
なんだろう、萬壽よりも骨太というか、芯がしっかりしている印象。
四杯目、榮光冨士 ZEBRA 純米大吟醸 無濾過生原酒 限定酒。昨日も榮光冨士飲みましたがそれとは別のやつ。
旨味強い、けど前面に出てくる感じでなく、じわじわと広がってくる感じ。爽やかな香味と喉の奥にチリチリ来るガス感。ほぁー、鮮烈。
もうほんと、毎度のことながら美味しいんですよねぇ、ここ。お酒もおつまみもどちらも美味しいし、種類豊富だし、安いし。
来年もどんどんお世話になるでしょう。そして店長さんに顔を見られて、何も言わずにカウンターに通されることでしょう。顔見知りだからね。
ということで今日はここまで。
2020/12/28 絹
今日から本格的に年末年始休暇。家でのんびり過ごして、ぐうたらしていてもお腹は空きます。
今年中に作った作り置きご飯はお昼に食べて消費して、夜はどうするか、となったら地元の店に足を向ける形に。
今月末でPayPayのキャッシュバックキャンペーンが終わりますしね。
ということで、今月半ばから日本酒メニューの価格改定をされた「割烹くずし 絹」さんにお邪魔します。
このお店の価格改定、かなり思い切っていまして、なんと全品グラス480円、一合960円。
結構なレア銘柄もその価格なので、嬉しいを通り越してちょっと心配になるレベル。
でもこのくらいまでやらないと、きっとお店もやっていけないんでしょうね。
最初の一杯は地元の屋守 おりがらみから。澱が濃い濃い、いい色です。屋守らしい甘味と旨味に加えてパイナップルのような酸味と香り。澱多めだからか苦味はちょっと強い。
これを飲むと、あぁ冬だな〜って感じます。
今日の先付は絹仕込み満月豆腐で。ここのお豆腐が味濃くて滑らかで好きなのですよ。添えられる塩は沖縄のやわ塩と、海老塩。
絹さんはお通しがなく、先付のメニューから一品選ぶとスムーズに出ます、というスタイル。その日のおすすめメニューにも先付が載っています。
牛すじ大根煮。この大根の存在感。しかもこの大根も牛すじ肉もトロットロですごく柔らかい。
人参やごぼうなどの根菜、こんにゃくを加えないで牛すじだけで勝負しているこの力強さ、流石です。
二杯目は榮光冨士 アスタリスク。今度もグラスでいただきます。軽やかでさっぱりしつつ、しっかり主張してくる辛味。榮光冨士はラベルもお酒も綺麗ですね。
寒ブリのお刺身。この盛り付け方とても綺麗。薄めに切ってて、脂が舌の上でとろける……美味え……
飛露喜 特別純米。やはりキレがいいですね。旨味も酸味もスパッと切れてくる。この後に残さない感じは、流石飛露喜。
春鹿 超辛口を四杯目に。榮光冨士や飛露喜よりも舌への重たさが無い。軽やかに辛い。そして軽い。最後の方に飲むには丁度いいなー。
吸い物仕立てのあら汁を上がりの品として。スッキリ透き通ったお汁。中には鱈のあららしきものが二切れ分。あー、いいお味が出ている。
やはり美味しいなー、ここのお店のお料理。お酒も揃え方がいい具合だし、店内の雰囲気も良いし。
来年もどんどんお世話になりたいところです。
今日はこの辺で。