もふりーとの飲んだくれ日記

もふりーとの日々のお酒、お料理の記録を残すブログです。美味しいお店の備忘録、飲んだお酒の備忘録も兼ねています。

2021/1/8 魚武

飲食業界に勤める友人と話していた時に「仕入れのために卸売市場に行ったけど人がほとんど居ない」と話が出まして。

そうですよね、緊急事態宣言が出て飲食店は営業時間を短縮、お客の入りが見込めない中で仕入れても損失が出てしまうわけで。そうしたら仕入れをしない、控えるとなるのも道理です。

そうなったら卸売市場に店を出す卸業者がつらい。店を畳まないといけないかもしれない。しかし一般消費者の我々は卸売市場に入れない。

じゃあもう飲食店に行って卸業者から購入した食材を食べて支援するしかないじゃないですか、出来ること。

 

ということで今日も一人飲みなのです。全てはこの大変な時にも頑張っている飲食店と、飲食店の後ろにいる卸業者のため。

今日は地元の「魚武」さんでお夕飯。


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一杯目の日本酒は屋守 純米吟醸 無調整生。大好きな屋守の通年バージョンの純米吟醸です。華やかで爽やか、抜けがいい吟醸香と穏やかなアルコール感。甘さもしっかり感じられるのが最高です。


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今日のお通しは根菜と厚揚げ、アサリと海老の炊き合わせ。出汁がいい具合に染みてて、固くなりすぎずかつ柔らかな炊き具合。絶妙です。


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きゅうりの浅漬け。結構漬物感の強い浅漬けですね、味の主張が強い。でも熟れてなくて、シャッキリとした歯ごたえです。いい塩梅。


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厚揚げ。炭火で焼かれているので表面パリッパリ。むしろサクッとするくらいに表面しっかりしてます。中の豆腐はどうかというと、密度が高くとてもしっかりしてる。それでいてぷるっぷる。豆乳の味も濃くて美味しい。


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二杯目のグラスは千徳 無濾過純米。あら、無骨なラベル。こういう飾り気のないラベルも味があっていいですね。香りが特徴的で、焦がしたカラメルみたいなニュアンス。味わいも甘さと苦さが同居してて独特な感じです。


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出汁巻き玉子。出汁でひたひた、とまではいきませんが、皿の上に出汁がいい具合に広がった佇まい。表面がツヤツヤしてますね。卵の味が強く、甘さ控えめながらどっしりした味わいです。美味しい。


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千徳を飲み終わった頃合いで店長さんに「新政の新年純米しぼりたてが入荷していますがいかがですか?」と聞かれまして。見ましたらメニューに載っていない隠し酒、しかも元日出荷のレアなやつ。わーいありがてえ。

舌の先にチリチリと感じるガス感と、爽やかな甘さ、ふわりと広がる清涼感ある香りが印象的です。後味の旨味はじんわり残る。サイダーみたいだなって思いました。


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四杯目、というところでラストオーダーの時間が。なら残りは徳利で貰いましょう。ゆきの美人 純米吟醸 山田錦。果実味を感じる吟醸香です。味わいも甘酸っぱく瑞々しい。サクランボを連想しますね、秋田だからってわけじゃないですけど。

 


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上がりの品にご飯ものを頂くのも考えましたが、この店にはお気に入りのメニューがありまして。それがこの、餅とチーズの春巻き天。

大葉で包んだクリームチーズと細長く切った餅を、春巻の皮で包んで揚げた一品です。これが重たすぎずしかしお腹に溜まり、かつ舌には軽やかで美味しいんだ。

 

というところで今日はここまで。

飲食店を直接支援するだけでなく、その先にある卸業者の支援もすることを考えて、飲食していきたいなと思う日でした。

頑張ってこの危機を、皆で生きて乗り切りたいところですね。